1on1で部下が話すこと|話すことがない時のテーマ6つ
「最近どう?」と聞かれて「特にないです」で終わってしまう。話し始めたら長くなって、何が言いたかったのか分からなくなる。この記事では、1on1で部下側が話すテーマ6つと、3分でできる準備、近況を2文で伝える話し方を例文つきで紹介します。

月に1回の1on1。上司に「最近どう?」と聞かれて、「特にないです……」と答えてしまう。沈黙が気まずくて、思いついたことを話し始めると、今度は経緯から説明して長くなる。最後は上司が「じゃあ、また何かあれば」とまとめて終わる。
1on1で「話すことがない」と感じる理由
話すことが本当にないわけではありません。多くの場合、原因は次の2つです。
- 何を話していいか分からない:1on1を「上司が何か聞いてくる場」だと思っていると、聞かれたことに答えるだけになります。多くの職場で、1on1は部下の仕事や成長のための時間とされています。話題は部下側から持っていってかまいません。
- その場で言葉にしようとしている:「最近どう?」は答えの範囲が広い質問です。準備なしに答えようとすると、何から話せばいいか決められず、「特にないです」か、長い経緯の説明になります。
どちらも、話すテーマと話し方の型を先に決めておけば解決できます。
部下側が話すテーマ6つ
迷ったら、この中から2つ選んで持っていきます。
| テーマ | 話すことの例 |
|---|---|
| 進捗と困りごと | 「〇〇は予定どおりです。△△だけ、判断を相談させてください」 |
| うまくいったこと | 「先週の打ち合わせ、事前に論点を送ったら30分で決まりました」 |
| やってみたい仕事 | 「次の案件では、顧客との打ち合わせに一度入ってみたいです」 |
| ほしいフィードバック | 「先週の資料、どこを直すともっと良くなりそうですか」 |
| 働き方 | 「午前中に集中する時間を2時間ほど確保したいです」 |
| 上司に聞きたいこと | 「〇〇さんが新人のころ、会議で意識していたことはありますか」 |
困りごとがない週は「うまくいったこと」がおすすめです。うまくいった理由まで話すと、上司はあなたの強みを知り、次に任せる仕事を考える材料になります。
準備は3分:話題を2つメモする
1on1の前に、スマホのメモに話題を2つだけ書きます。文章にする必要はありません。
- 上の6テーマから、話題を2つ選ぶ1つは「進捗と困りごと」、もう1つは何でもいい
- それぞれ、一言の答えを書く「順調」「相談したい」「やってみたい」など。10文字くらいで十分
- 相談なら「どうしたいか」を1行足す「判断を仰ぎたい」「やり方を一緒に考えたい」など
始まったら最初に「今日は2つ話したいことがあります」と言います。話の数を先に伝えると、上司も聞く準備ができ、時間配分もしやすくなります。
近況は2文で話す
「最近どう?」には、一言の答え+補足1つの2文で返します。先に答えを言うと、上司は続きを安心して聞けます。
えっと、先週から〇〇の案件が始まって、最初は資料を集めていたんですけど、途中で先方から仕様の変更があって、それで……
作業は進んでいます。ただ、仕様変更で納期が1週間ずれそうなので、その相談をさせてください。
1文目で状況を一言で答え、2文目で一番伝えたいことを1つだけ足します。経緯は、上司に聞かれたら話せば十分です。
進捗を詳しく話すときは「全体 → 詳細 → まとめ」
報告が長くなりそうなときは、最初に全体像を言い、詳細を話し、最後にもう一度まとめます。SDS法と呼ばれる話し方です。
- 全体:「進捗は、おおむね予定どおりです」最初に、これから話すことの全体を一言で
- 詳細:「AとBは終わっていて、Cだけ先方の返事待ちです」中身は、全体を言ったあとに
- まとめ:「なので、来週中には全体が終わる見込みです」最後に、もう一度全体に戻る
聞き手が「いま全体のどこの話か」を見失わないので、少し長くなっても伝わります。
「特にないです」の代わりに言えること
どうしても話題が浮かばないときは、次のどれかを使ってください。
- 「大きな問題はないです。強いて言えば、〇〇が少し気になっています」
- 「順調です。今週は〇〇がうまくいったので、そのやり方を続けたいです」
- 「特に困りごとはないので、〇〇さんに1つ聞いてもいいですか」
どれも「答え+補足1つ」の2文になっています。
よくある質問
本当に話すことがないときは?
「特にないです」の代わりに、今週うまくいったことを1つ話してください。うまくいった理由まで話すと、上司はあなたの強みを知る材料になります。困りごとがない週ほど、うまくいったことを話すチャンスです。
困りごとを話すと、愚痴っぽくならない?
困りごとを話すときは、最後に「どうしたいか」を1文足してください。「〇〇で困っています。△△してもらえると助かります」の形にすると、愚痴ではなく相談になります。
上司があまり話さず、沈黙が続くときは?
部下側から話題を出してかまいません。始まってすぐ「今日は2つ話したいことがあります」と伝えると、上司も聞く準備ができ、沈黙になりにくくなります。
前の晩に、近況を声に出しておく
当日にその場で言葉にしようとすると、どうしても経緯から話し始めてしまいます。前の晩に「今週あったこと」を1分だけ声に出して話しておくと、当日は2文でまとめやすくなります。一度口にした言い回しは、当日もすっと出てきやすいからです。
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