会議・ミーティング

会議で急に振られても話せる「結論ファースト」の練習法

コトミア編集部公開 読了 約3分

「〇〇さんはどう思う?」と振られた瞬間、頭の中で答えを探しながら話し始めてしまう。前置きが続くうちに相手の集中が切れていく。この記事では、その場で答えるための「結論ファースト」という話し方を、手順と例文、一人でできる練習方法まで含めて紹介します。

会議で上司から意見を求められ、戸惑いながら答えようとしている若手社員のイラスト
よくある場面。答えを決める前に話し始めると、前置きから入ってしまう。

週次の定例で、新しいツールを導入するかの話になった。発言せずに聞いていたら、部長から「〇〇さんはどう思う?」。「えっと、これは難しい問題で、状況にもよるんですが、たとえば前のプロジェクトでは……」。話しながら自分でも何が言いたいのか分からなくなり、最後は「……という感じです」で終わる。

急に振られると話がまとまらない理由

考えがないわけではありません。多くの場合、答えを決める前に話し始めていることが原因です。話しながら結論を探すので、前置きや例が先に出て、肝心の答えが最後になります。

聞き手の側は、「結局どっちなのか」が分かるまで内容を評価できずに待たされています。最初の1文で答えを言い切ると、聞き手は残りの時間を「なぜそう思うのか」の理解に使えます。

この、最初の1文で答え(結論)を言い、そのあとに理由や例を続ける話し方を結論ファーストと呼びます。

話しながら結論を探す前置き例理由結論聞き手は答えが分からないまま待つ(約25秒)結論ファースト結論理由例結論答えを知ったうえで、理由と例を聞ける0秒10秒20秒30秒
同じ30秒の発言でも、答えが出るタイミングで聞き手の聞き方が変わる(時間は例)。

結論ファーストのやり方(3ステップ)

  1. 話す前に「結局どっち?」への答えを10文字で決める3秒でいい。仮の答えでかまいません。
  2. それを「私は〇〇だと思います」の形で最初の1文にする立場が決まると、聞き手は以降を「その立場の話」として聞けます。
  3. 2文目は「理由は……」で続ける理由は1つ浮かべば十分です。足りなければ、話しながら足していけます。

Before / After で比べる

冒頭の場面、「新しいツールを導入するか」と聞かれた場合で比べます。

BEFORE
えっと、これは難しい問題で、状況にもよるんですが、たとえば前のプロジェクトでは……
AFTER
私は導入に賛成です。理由は2つあって……

最初の1文で立場が決まるので、聞き手は以降を「賛成する理由の話」として聞けます。例から入らず、「理由は2つ」と話の枠を先に伝えているので、聞き手は話の長さの見当もつきます。

場面別の言い方

会議で急に振られたら私は進めていい派です。理由は、リスクが戻せる範囲だからです
上司に相談するなら結論から言うと、A案にしたいです。懸念が1つだけあって……
1on1で近況を聞かれたら順調です。ただ、来週の締め切りだけ少し心配です

一人でできる練習方法

頭で理解しても、急に振られた場面では元の癖が出ます。声に出して練習した回数が、本番で使えるかどうかを決めます。

1お題を1つ決める意見が分かれるもの23秒で答えを決める仮の答えでいい3声に出して30秒スマホで録音する41文目だけ聞き返す答えになっていた?翌日は別のお題で(同じお題は繰り返さない)
1日1問、5分で終わる練習。同じお題を繰り返すと暗記になるので、毎日お題を変える。

お題の例は「リモートと出社、どちらが良い?」「会議は少人数と大人数、どちらが良い?」のように、意見が分かれるものが向いています。別のお題でも最初の1文で答えられたら、その話し方は身についてきています。

理由や例まで順番を整えたいときは、結論→理由→例→結論で話す「PREP法」に進むのがおすすめです。結論ファーストは、その最初の1歩にあたります。

よくある質問

言い切るのが怖いときは?

「仮の結論ですが、〇〇だと思います」と前に付けてください。仮だと断っても、最初に答えを言っていれば結論ファーストになります。

答えを決めてから話すと、返事が遅くならない?

完璧な答えを探さなければ、遅くなりません。3秒で仮の答えを決め、話しながら理由で補っていけば十分です。

結論から話すと、冷たい・偉そうだと思われない?

結論だけで終わると、そう受け取られることがあります。2文目に理由を続けると印象は和らぎます。上司への相談なら「結論から言うと」と一言添えると、さらに柔らかくなります。

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コトミア編集部話し方トレーニングアプリ「コトミア」の運営チーム。アプリ内の話し方テクニックをもとに記事を書いています。